社会人ならこのくらい知ってて当たり前と思うようなことが、一般の主婦にはまったく知らないことだったりもします。そのまま、主婦だけで終わるのならば必要なときは来ないかもしれませんが、あたながもし起業を考えているなら最低限ココだけは押さえておきましょう。
”経費”ってなに?
会社勤めをしたことがあれば、”経費”とみなしてくれるものがあったと思います。この経費とはいったいどういうものを指すのでしょうか?そして、それが経営をしていく上でどんな点で大切なのでしょうか?
経費とは、事業を行うために使用した費用のことです。
会社にとって「経費」と「税金」はとても密接な関係にあります。そして、財務が健全な会社は、経費のバランスを取るのが非常に上手です。
起業独立を目指しているなら、必ず遅かれ早かれ知っておかなければならない知識でもあります。
経費になるもの
1、租税公課
2、修繕費
3、広告宣伝費
4、荷造り運賃
5、水道光熱費
6、保険料
7、消耗品費
8、給料
9、地代家賃
10、支払い手数料
11、交通費
12、減価償却費
13、旅費交通費
14、通信費
15、修繕積立金
16、外注費
17、接待交際費
など。会計ソフトなどに”費”とつく科目です。
でも、あなたの裁量で何でもかんでも経費にしてしまっていたら大変なことにもなりかねませんのでしっかり見ていきましょう。
経費をうまく利用するとどうなるの?
経費として認められると税金が少なくなるのです。
例えば、1年間で売上が1000万円、利益が100万円の会社があるとします。
その場合、何もお金を使わなかったとすると、利益の100万円に対して税金がかかりますので、
利益100万円 × 税率40% = 法人税40万円 となり、会社にキャッシュが60万円残ることになります。
一方、会社が決算の時までに10万円のパソコンを買ったとすると、その10万円を経費にすることができます。そうすると、残りの利益が90万円になり、法人税が90万円 × 40% = 36万円になります。
経費を何も使わなかった場合60万円のキャッシュが手元に残ることになります。しかし、決算の時までに10万円のパソコンを買ったとすると、残りのキャッシュは54万円になりますが、10万円のパソコンを6万円で手に入れたのと同じことになります。つまり、会社の資産をお得に手に入れることができるのです。
言い換えると、経費をうまく使うことで、見かけ上のキャッシュは減っても、54万円のキャッシュ+10万円の資金で64万円の資産を得られるというように、会社全体で考えた時の財務状況をよりプラスにすることができるのです。
経費になるもの、ならないものってあるの?
なんでもかんでも経費にならないってどういうこと?と思ったことでしょう。では、どうやって「経費になるのかならないか?」を判断すればよいのでしょうか?原則として「売上を上げるために直接的に必要なもの」は経費として認められます。従って、まずはこの大原則をしっかりと頭に入れておきましょう。
ならないもの
ビジネス上身なりを整える服や靴などは経費にはなりません。
応接用のテーブルとソファ、パソコンなどの資産は、原則10万円未満であれば、一括して経費に落とすことができます。また、資本金1億円以下、従業員数1000人以下の中小企業の場合は、30万円未満の備品までは一括して経費にすることができます。この額を超えると、一度資産に計上して、例えば、パソコンであれば4年間かけて費用に計上(減価償却)する必要があります。少額資産に関しては、適用するために決まり事もいくつかありますので、しっかりと抑えておきましょう。
飲食代などは、一人当たりの金額が5000円以下であれば、会議費として全額を経費にすることができます。
このように金額や資本金などの違いで変わってきますのでその都度しっかり確かめていきましょう。
こうしていくことで経費の使い方も理解ができ、利益を出せる運営が分かってくるということにつながります。