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起業ママのインタビュー集

司法書士事務所女性オーナーにインタビュー

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横浜で司法書士事務所を経営してる遠藤友香さんにインタビューしてみました。
彼女とは、ある旅行がきっかけでのお知り合いです。その旅行では同室になり、1週間ともに時間を共有しました。そのときの彼女のお話しがとても印象的でぜひとも事務所運営のことをみなさんにもお伝えしていただきたくて今回インタビューにお答えしていただきました。

司法書士事務所オーナーへ聞いてみました

司法書士事務所 を経営してる遠藤友香さん

なぜ、起業しょうと思ったのですか?

司法書士業界自体が初めてだったので、10年くらい務めて経験を積ませてもらったのち、自宅で個人のお客様相手にマイペースに開業しようかなと、漠然と思っていました。

しかし、初めて務めた事務所の所長が入社した年に引退することになり、紆余曲折あり、先生から職員とお客様を引き継いで欲しいとオファーを頂きました。

経験も実力も伴わない中での突然の開業は不安だらけでしたが、今までの恩に報いるため、先生の愛した事務所とお客様と職員を守るため、なりふり構わずやる!とだけ決めてスタートしました。
開業まで約1か月しかなく物件も決まっておらず、また通常業務を行いながらだったので、その間の記憶もないくらい朝から晩まで走り回りました。
いろんな方の協力のおかげで何とか開業にこぎつけた、そんな感じでした。

どんな事務所ですか?

今年に入ってメンバーがだいぶ入れ替わりましたが、現在司法書士2人に補助者2人の体制です。
広くはないですが、みんなの顔が見えるアットホームな事務所です。

開業までの流れをおしえてください

開業のところでも触れたように、私の開業は突然決まったものでした。
4月に入社、11月にオファーで翌1月4日から開業でしたので、バタバタでした。

集客についてどうしていまか?

先代の頃からお世話になっている金融機関様や不動産業者様、他士業からのご紹介、以前ご依頼頂いたお客様からのご紹介などが多いです。1つ1つの仕事を丁寧に行って、そのコツコツと積み重ねて来た信頼のもとお仕事をしているというのは、本当にありがたいことだと思います。

インターネットでの集客などに力を入れていくには、クオリティと共に規模ももう少し必要だと考えているので、求人やスタッフの育成、また来年の法人化に向けて組織づくりに今は力を入れています。

ほかの事務所との差別化や自信のある点は?

弊所は、相続や遺言、民事信託などの業務に力を入れております。人が生きるということも大変なことですが、人が一人死ぬということの重さ、大変さは日々お客様と関わる中で実感しています。依頼に来る段階では、まだ気持ちの整理がついていない方も、心が弱くなっている方もいらっしゃいます。だからこそ、ただの手続き代行だけでなく、法律的なサポートに加えて、依頼者の心に寄り添う対応を心がけています。訪問する場合には故人にお線香をあげさせて頂き、生前のお話を聞いてから本題に入るなど、遺族の方の気持ちを整理することも、意識しています。

また、相続なんて一生に一度のことなので、誰に相談していいか分からない…という方も多くいらっしゃいます。弊所にいらっしゃるお客様の中には、お話を聞くと司法書士ではない方が良いケースもあります。その場合は無理に受任せずに提携している他士業をご紹介したり、連携を取って進めたりと、お客様の負担が1番少ない方法をご提案しています。
そんな風に、困ったときにまずは相談できる窓口として、お客様に頼りにして頂けるのはとても嬉しいことです。

開業してよかったことは?

交友関係が広がったこと、責任は増えましたが自由も増えました。今まで知らなかったことを知ることができ、経験も増え、見える世界が広がりました。

今後の展望は?

現在は来年の法人化に向けて動いており、それによって組織として成長し、お客様により良いサービスを提供できればと考えております。

また、人の死と向き合うことを通して、人は初めて生と真剣に向き合うということも学んできました。そしていわゆる“争族”問題を法律的に解決できたとしても、多くの場合相続は感情や心の問題でありその部分には遺恨が残ることや、それを根本的に解決するためには、私たち一人ひとりが自分の生き方、死と生と真剣に向き合い、自分の人生に責任と持つことが必要だとも感じています。

今後は司法書士という枠に囚われず、そういった人の在り方や生き方を伝えていく、ライフコーチやコンサルティングなどにも挑戦したいと思っています。

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