起業をしていこうと考えたときに”経営者とはどういうものなのか?”と考える人も少なくないでしょう。
そして、私なんて・・・と思ってあきらめてしまう場合もあるでしょう。
実際、経営者とはどういった人なのか?また、どういった心構えが必要なのでしょうか?自分にはそんな資質がないと自信をなくしてしまう前に参考にしてみてください。
第一印象って大事?
人には、不思議なオーラがあると感じたことはありませんか?何か、会ったばかりでまだ話もしていないのに一目見ただけで「この人は仕事ができそう!」と感じることがあります。その主な理由は、第一印象です。服装や髪形など身だしなみが整った経営者と、そうでない経営者とでは、いかがでしょう?受ける印象は雲泥の差。どう感じるかは説明もいらないでしょう。しかも、前者は想像だけで仕事も正確そうと信頼感まで感じるものです。服装や髪形で仕事をするわけではありませんが、第一印象は相手の記憶にある程度残るので第一印象がよいほうがスタート時点で有利な立場に立つことができます。
この点を理解し、身だしなみには気を使っている経営者も多いと思いますが、自分のことを客観的に見ることはできませんよね。自分では"お気に入り"のスーツでも、周りはあまり似合っていないと思っていたりということがあるかもしれませんのでその点も気をつけてみてください。
謙虚でなければならない?
会社を成長させる経営者に共通しているのは、謙虚な姿勢を崩さないということです。これは、周囲の助けがあったからこそ、今の自分があるという”感謝”の気持ちを持っているからです。
ただし、謙虚さを重んじるあまり、消極的になりすぎると「人間として面白みがない」と思われたり、自信が感じられなかったりします。経営者は、自分の会社や商品、理念に対する自信とともに謙虚さの両方のバランスが必要なのではないでしょうか?
ちなみに、謙虚さと礼儀正しさの基準は相手が持っています。常に相手と同じレベルで打ち解けていけば、「失礼だ!」と思われることはないでしょう。
情熱が必要?
松下幸之助氏はある講話の中で「たとえ販売のやり方がわからなくても、なんとしても商売を成功させたい、そういう懸命の思い、熱意というものがあれば、そこに何とかしようという工夫が生まれ、成功の道が発見される。」仕事に賭ける懸命な思い、熱意、情熱があれば、頭も体も自分の全てがそれに集中され、今まで考えられない知恵や工夫が出てくるものです。周りの人にもその思いが伝わり協力者に恵まれることでしょう。人を動かすには多くの言葉が必要なのではありません。不思議なことに情熱は伝染していくものなのです。
人は自分の成りたいものを情熱を持って行動、実践している人に集まり、応援したくなるものです。それが成功への近道となることでしょう。
社交的でなければならない?
ビジネスは、人と人とのつながりから大きく広がっていくものです。そのため、起業したばかりの経営者は、早い段階で人脈を広げることが大切です。異業種交流会や勉強会に参加するのは基本ですが、テーマや分野を絞ることによって少しずつ顔なじみができてきます。そこから紹介も受けられるようになるでしょう。そうやってさらに効率的に人脈を広げることができてきます。
起業を考えてる人の中には、こういったことをしたことがない、もしくは苦手と思っている人もいるでしょう。それは、自分がそう思い込んでるだけかもしれません。一歩踏み出せば、居心地のよい居場所を作っていくこともできていきます。何よりも色んな”人脈”に恵まれていくことで経営に直接結びつかないようなメンタル的な相談もできるようになります。それが、のちのち大きな財産となっていきます。
また、その人脈を維持するためには、相手に"徳"を与えることです。相手から相談されたことについて、忙しくてもきちんと答えてあげていれば、逆の立場になったときにも助けてくれます。ビジネス上の人脈は家族や友人以上に、ギブ・アンド・ギブを基本とすることを忘れてはなりません。
人間力とは?
最後は、何と言っても”人間力”ではないでしょうか?
「自信がないな」と誰しも思うところですし、欠点のない人は存在しません。経営者として生きていくと毎日さまざまなことが起こるものです。その時その時を大切に真摯に向き合って対応していくことでゆっくり人間力は磨かれていくのではないでしょうか?
なぜなら、横柄な態度や行動で経営は長続きしません。常に人の中で生きていくしかありませんので”人”によって成長し、人間力も磨かれます。
最終的には”あなただから”ついてくる従業員や”あなただから”買いたいと思ってくれるお客様ができるのではないでしょうか?